『Steve JobsⅠ』と自分part6
<読書記録 第6章>
前回の章ではアップルⅠの完成の経緯と会社の興隆についての話だったが、今回はその続きでアップルⅡについてが語られている。
アップルⅡの作成のきっかけとなったのは、ジョブズのある考え方である。
組み立て式コンピュータがほしい人が1人だとしたら、すぐに使えるマシンならほしい人は1000人いるはずだ
そう、アップルⅠとの違いはアップルⅡはすべてが最初からそろったパッケージであるという点である。
見た目が乏しく、シャワーにも一週間に一度しか入っていなかったジョブズが売り込みでほかの企業に尋ねた時は何度蔑まれたかわからない。
しかしそれでも会社が少しずつ起軌道に乗り始めたとき、ウォズの父であるジェリー・ウォズニアックは儲けの取り分について、
などとジョブズに投げかけ、ジョブズは泣き出してしまった。(彼は感情コントロールが苦手ですぐに泣いたという。)
しかし、ウォズは父とは違い、共利共生の関係であることを理解していたため、パートナーとしてこれからもやっていくことを決意する。
会社が会社らしくなってきて、従業員も10人ほどになった。事務所も借りたという。
しかし会社が軌道に乗ってもジョブズは子供のままだったという。
高飛車で怒りっぽく、すぐに従業員に当たっていた。
この頃からウォズはジョブズの仕事スタイルが気になり始めており、こう語っている。
スティーブは回りに厳しすぎだと思う。僕は、会社とは家族のようなもので、みんなで楽しみ。作ったものをみんなで共有する場所であってほしかった。
一方でジョブズもウォズのことが子供っぽいと思っていた。
性格の不一致が表面化してきたが、それ以上に会社の成長がすさまじく、アップルⅡは16年間で600万台を販売し、コンピューター産業を興し立てた。