『Steve JobsⅠ』と自分 Part7
〈読書記録 第7章〉
この章では具体的に、そしてどこか現実味を帯びたジョブズとブレナンのお互いの付き合い方について書かれていた。
当時付き合ったり別れたりを5年続けていた。
その時の状況についてブレナンは
どうしたら一緒に居続けられるかもわからなければ、どうしたら別れられるかもわからない
と語っていたという。
当時のブレナンの複雑な心情が非常によくわかる文だと私は思った。
そんな日々が続いているなかでブレナンは妊娠した。
身ごもったブレナン側の心情はこう描かれていた。
いまもくっついたり離れたりの状況で、どうしたらいいかわからないのよ
それに対してジョブズ側の心情を友人であるカルホーンはこう語る
スティーブは、クリスアンとも彼女の妊娠とも向き合っていませんでした。
悩み事に直面したくないとき、ジョブズはさらっと無視したり、可能な場合にはなかったことにもする。彼が歪曲するのは他人の現実だけでなく自分の現実もだという。
ジョブズは、ブレナンが他の男とも寝ていたと知っていたのもあり、自分の子供ではないと主張したが、一方のブレナンはかれかれの子供だと確信していたという。
この争いは裁判沙汰になり、DNA鑑定が行われ、94.4%ジョブズの子だと判定されるが、ジョブズは否定し続けた。
責任から逃げ続けたジョブズだったが、このことは後に深く反省したという。
それから彼は、大人へと成長していった。