『Steve JobsI』と自分part4
〈読書記録 第4章〉
この章では、前の3章でも話を触れた「禅」の話がより詳細に語られていた。
彼が禅に打ち込む前、ロバート・フリードランドの勧めでインドに行くことを決心した。
当時から悟りという概念に興味を示していたジョブズはこのインド放浪旅で自分はどういう人間なのか、なにをするべきなのかを知りたかったという。
そしてインドでいきなり髪を切られたり、赤痢になったり、買った牛乳が水増しされていたらと様々な経験を数ヶ月したあと、帰国する。
英国に戻ったジョブズは以下のように語っている。
インドの田舎にいる人々は僕らのように知力で生きているのではなく、直感で生きている。彼らの直感は世界一で、知力よりもパワフルである。インドの田舎で7ヶ月過ごしたおかげで、僕は西洋世界と合理的思考の親和性も、そして西洋世界のおかしなところも見えるようになった。
自分の心に落ち着きがないことを理解したジョブズはこの頃に禅に大きな影響を受けるようになった。
千野弘文に頼んで禅センターを常設し、熱心に禅を学んだという。
禅にと共に様々な人と触れ合うに連れて、彼の現実歪曲フィールドとして有名な信じる気持ちを預けることで本人が無理だと思っていたことでもやらせることができるという考え方をするようになったという。
この考え方を目の当たりにした元ガールフレンドのエリザベス・ホームズはこのように語った。
彼を信じれば色々なことができるわ。こうなるべきだと思えば彼はそれを現実にしてしまうのだから。
彼から滲み出る無意識な才能、魅力は禅によるものだと知って、僕は日本人として無性に嬉しく思った。
最初はAppleを作った凄い人であり、凄い遠い存在としか思わなかった彼のことをよく知るにつれて、非常に興味深くなってきた。
次の章を読むのが楽しみである。